その 1

季節はすっかり秋になりましたが、皆さま、お変わりございませんでしょうか?
「花粉のはなし」前回の更新が八月の半ば、もう2ヶ月も経ちました。
真夏は野原の花の少ない季節、私の通勤途上で見かける花も少なく、
良く見かける花は既に紹介した花が多くなりました。
それでもまだ知らない花と時々出会います。
更新の頻度は少なくなるかもしれませんが、ぼつぼつと続けたいと思いますので
時々は覗いて見てください。


今回のトップは、アイ(藍)です。
この葉を発酵させて作る「すくも」は藍染めの原料になります。
着物の染め方でよく知られた藍染めですが、
花をご覧になった方は少ないかもしれませんねぇ〜。

300倍 600倍
1,200倍 1,500倍
植物藍による染色は数千年前から行われていた…といわれています。
江戸時代には広く全国で行われ、中でも阿波の国(現在の徳島県)で
盛んに行われ、現在国府町の阿波正藍染法、阿波正藍しじら織は
徳島県の無形文化財に指定されています。

我が笠縫学区にも草花の色素を利用した伝統文化として「青花紙」があり、
京友禅の着物文化に大きな役割を果たしました。
本HPのあおばなの里をご覧ください
下の写真は掲載されている中から青花摘みと青花紙を作る工程の一部です。
いにしえの人たちは草、木、貝、昆虫などを利用して衣服を染め、
模様を描いて生活を豊かにしてきました。

思いもよらぬものから工夫に工夫を重ね鮮やかな色を産み出す…
その思いが脈々と受け継がれ、改良されて今も継承されています。

ところが、天然の色素に似た色の色素が化学合成されるようになり、
安価で簡単に手に入る化学染料が急速に普及するようになりました。

その結果、天然色素を用いたものは衰退の一途をたどっています。
自然の色素を用いたものには深い味わいがあり、見直されているものも多いのですが、
便利で安価という合成色素に対抗するのは中々難しいようです。
でも、先人達の智恵と努力の結晶である文化遺産を
次代に伝えるのも私たちの重要な使命です。

皆さまの身近にも文化遺産と呼べるものがあるかもしれません。
昔のものと思わずに見直してもらう機会になればと思います。


トップバッターが長くなりましたが、
今回の2番手、ジュズダマ です。
小さい頃に糸を通しておもちゃにしたりお手玉にした思い出があります。
見かける機会も多かったのですが、最近は少なくなった気がします。

200倍 500倍
1,200倍 1,200倍
イネ科植物の1種で、ハトムギの原種とされています。
硬くて丸い実…と思っているのは本当は実ではない!!
詳しいことはちょっと難しくなりますので割愛します。
興味のお持ちの方はお調べください。簡単に見つかりますよ…。

次の花 ペンタス です。
5角形の端正な花で、鉢植えや花壇によく使われます。

200倍 500倍
3,000倍 3,000倍
花も小ぶりですが、花粉も小ぶりでした。
ペンタス という名前ですが、ギリシャ語で5をペンタといいます。
それが名前の基になっているということでした。

1,2,3,4,5,6,7,8,9,を
ギリシャ語(正確にはちょっと違うようですが…)でいうと
モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘクサ、ヘプタ、オクタ、ノナ・・・となります。
化学ではよく使われるようですが、5はペンタですので
これからペンタスになったようです。

他に有名なところではアメリカの国防省、5角形の建物からペンタゴンと呼ばれます。
また、蛸のことをオクトバスといいますが、これは八本足から来たのかも…
三人組をトリオといいますが、これも…。
防波堤に使われるコンクリートのブロック…テトラポットこれも多分…
この数え方、雑学として如何ですか?