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野村 勝見政之さん

3月11日(木)に、高島市今津町弘川のザゼンソウ群生地に行って、ザゼンソウ(座禅草)の写真を撮りました。ザゼンソウは、山の湿原や谷川のほとりなど、主に湿地帯に群生するサトイモ科の多年草で、早春(2月〜3月)の葉の展開時に雪を溶かして生えて来るので、春を告げる花として人気があります。濃い赤褐色の花を付け、茎を切断したり、根を掘ったりすると、強烈な匂いを発します。

また、ザゼンソウは、花を咲かせる際に発熱する珍しい植物です。発熱は、肉穂花序(にくすいかじょ)と言う部分で起こり、その温度は30℃近くまで達するそうです。そのために外気温がマイナスにまで下がってもザゼンソウの肉穂花序は、発熱により25℃近くに保たれているそうです。雪の中で頭を覗かせているのは、そのためかも知れません。

仏像の光背に似た、赤褐色をした卵型の仏縁包(ぶつえんほう)に包まれている、愛らしい黄色の花(肉穂花序)の姿が、まるで僧侶が座禅を組んでいる姿に見えることが、「座禅草」の由来とされています。別名は、達磨(ダルマ)大師に似ているので、「ダルマソウ」とも言われています。

この珍しい今津町のザゼンソウ群生地ではまとまった地域にザゼンソウが生育し、美しい自然環境を形成しているので、平成元年8月に、滋賀県自然環境保全条例に基づき、緑地環境保全地域に指定されました(現地の説明版)。滋賀県はこのザゼンソウ群生地の日本国内の南限地で、県内ではここ今津町の他、長浜市(旧浅井町)の高山から鳥越峠付近〔金糞岳(かなくそだけ)本谷〕、伊吹山北尾根の国見峠から谷に下りて行った所および長浜市余呉町の椿阪付近の山裾や、中河内などに小群落の分布が確認されています。

  実際に余呉町の椿阪付近の山裾に行ってみましたが、今津町のザゼンソウ群生地に勝る所はないと思いました。いつか、伊吹山北尾根の国見峠から谷に下りて行って、ザゼンソウが咲いているのを確認したいと思っています。

 

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