野村南町町内会に念願の集会所が完成しました

その完成までの経過を集会所建設委員長の山田尚史様に
伺いましたので、ご紹介します。


名称;野村南町集会所(野村南町町内会は地縁団体に認可)  

所在地;野村三丁目12-8(町内のほぼ中心=草津犬猫病院の東裏)

公簿;108.01㎡、建築面積;62.10㎡、延床面積;59.62㎡(平屋)

建物完成日  ;平成26年12月14日
落成お披露目;平成27年1月17日

計画~竣工;平成21年4月~丸6年 
集会所建設委員会を10名前後で組織し、適宜実施の
委員会にて決定した方針に基づき実行

 
私たちの地域は昭和40年頃から少しづつミニ開発され、一般住宅・アパート・マンションを合わせて340世帯に膨れ上がった町内会です。その途上、平成元年頃に野村町から分町され今の野村南町町内会として発足しました。

平成6年頃に、今は姿を消した砂川大橋(県道・湖南幹線)の直下にプレハブの集会所建設を先輩たちが一旦、行政と話を進めましたが、不運かな阪神淡路大震災発生により立ち消えました。このような事情から町内には集会所は今まで無く、役員会等の小会議は会長宅等、大きな行事・会議は足の遠い野村会館を必要時、野村町の好意により借用してコミュニティ活動をしてきました。
以下、成り立ちにつき順を追って記述します。

集会所建設のきっかけは、平成21年4月、町内のアパートが火災に遭い、深夜に住民が焼け出されて、野村町中央会館に2泊ほどお世話になった事から建設の声が再び上がり、正に火を付けました。

平成21年度から建設準備として下記の土台作りにかかりました。

・他町内会の建設経緯と内容の聞き取り把握、市補助金のスキム把握

・町内会会員の意見集約と建設賛否を問うアンケートの実施(90%が賛成)

・草津市等公有地を賃貸借するべく行政との根回しによる候補地の選定

・町内会費の値上げをせず予算・積立・資金計画策定、利用計画の検討

・以上を包含した決議書を総会にて採択


平成22年度から公有地(草津川跡地)の用地交渉に入り、市長宛・県知事宛に要望書を添えて関係各課に対し協力要請をしました。
市・県の回答は草津川跡地整備構想の検討開始と重なり「利用計画が決まるまで具体的な検討と確たる回答は困難」との思わぬ回答を当初に受け、縦割り行政の仕組みに泣いたものです。また、湖南幹線道路整備工事に入る前の行政と町内会との協議の際でも、集会所用地が何とかなりそう(道路工事後に賃貸借の可否判断)との認識が双方で齟齬があった事などから、交渉は難航を極めました。

平成23年度に入っても跡地整備計画は、まだ構想の段階で進まず、その進捗確認のみで解決の糸口もつかめず用地交渉も進展なく、暗礁に乗り上げました。

平成24年度に入り跡地利用計画は定まったものの、集会所用地を単独確保するには、幾多の困難なハードルがある事も判明したので、防災施設やコミュニティセンターとの併用も考慮しての交渉に入るも、市は知恵を出してくれましたが、市民全体の利益を鑑みる視点と対象地はブロック別の工程計画が後年度となる事から『整備計画のエリアでは、集会所用地の賃貸借は困難ゆえ断念してほしい』旨、要請を受けました。これまで町内外を問わず多くの関係者の協力と町内会員から「がんばってや!」「お願いしまっせ!」なる激励を頂き大小、合わせて30数回の交渉・協議の場を持ちましたが、無念ながらあきらめざるを得ませんでした。

このままでは、集会所建設を待ち望んでいる人達に申し訳なく、何とかしなくてはと暗中模索後、24年秋に町内の空地・空家を建設委員会のメンバーで現地調査・物件把握・簡易調査をして民有地賃貸借か買収を図るべく町内懇談会の全体会議を起し、方針転換の舵を切る賛同を得ました。直後に事業者用地3物件の賃貸借を要請し何度も交渉しましたが、事業計画等があるとして不調に終わりました.

平成25年度に入り、対象地を絞り買取するべく、その土地柄・登記簿(土地・建物)・公図(新・旧)・地積測量図等の用地調査、相手方(安土町在住)の諸事情等を確認して最後の対象地として位置づけしました。
交渉メンバー4名と体制を整えて土地買収交渉を始めました。仲介業者を互いに入れず手作りの交渉となり、価格の話では、こちらが相場・取引事例・相続税路線評価額・固定資産税評価額等の調査をして合理的に導くのに難航を極めました。7回の交渉を重ねて年末に意を決して話をした結果、漸く町内のために協力するとして、納得して頂き妥結しました。

価格の話と並行して、草津市には補助金の予算を確保するべく概算申請と、建築許可が円滑に得られるよう根回しもしました。前者では野村町を始め町内の事業者に物心両面で支援が得られるよう働きかけ、後者では難しい土地柄なので市の事前許可がどうしても必要とされ、その要件に足るよう行政関係各所と法務局の絶大な協力を得て調整がうまくできました。

まだ大きな問題がありました。土地・建物の登記は今の町内会ではできず、地縁団体とする法人化が必要です。そのためにはその要件に足る会則・規約が必要で今の会則を全面改正しました。同時に地縁団体の会員は住民登録数の過半数が絶対条件です。これも町内会・建設委員会が一丸となりクリアーしました。

もちろん、同時期には建物仕様の検討会を全体会議として行い間取・設備・使い勝手等をまとめ3業者に建物相見積もりを依頼し、夢から現実となる話ができて、町内は一段と、まとまりが増進しました。また、年度末には集会所建設全般に関して、全体会議を起して議論伯仲、侃々諤々多くの方々の意見を頂戴して、集会所を拠点として更に人・町内が元気になる方向でまとまり、ここで強い確信を得ました。

平成26年度に入り地縁団体の認可直後、市の補助金が審査過程で減額対象となる事と市・町内間で解決済の用地問題が市の中で再浮上した話が急遽、持ち上がり“事実は小説より奇なり”の状況が発生して、三日三晩、市と町内が緊急協議して前者は建築業者に無理を言い緊急に設計変更して資金不足増を防ぎ、後者は市の関係各課の連携不足が判明して無事解決しましたが、本当に生きた心地がせず肝を冷やしたものです。

その後は、土地売買契約も手作りで終え、一般の建築と同様に地鎮祭を皮切りに平成27年1月17日に新築落成しました。この間、市の補助金、銀行のつなぎ融資・本融資等は工程を順調にクリアー。外構工事、簡易な内装と下足箱等も手作り。備品購入調達は資金的には計画通り、組織的には個々の思いで何とか“力”になりたい意思が働き?混乱の大わらわの状況となりましたが無事完成しました。

本当に色々な人に助けて頂きました。野村町・町内事業者と会員・市関係各課・法務局・建築業者・会員を介しての第三者等の皆様方に深く深く感謝しています。

今現在は、3か月半が経過して役員会・子供会役員会・ふれあいサロン・、百歳体操・健康マージャン・総会他その他会合・その他利用・部外者借用申込み等の利用状況で、2日に1回はこの集会所を利用されており、元気な姿を拝見して何より喜ばしい限りです。
余談ですが去る3月の総会には51名が参加され驚きと喜びが交錯しました。今後も開けた集会所にするべく、“雑談会・音楽グループ(町内会員)の演奏会”等、皆に親しまれ誰もが参加できるよう種目と機会を拡大し、身近な所から元気を得たいと考えています。